やりたい仕事をやろうとか、やりたい仕事を見つけようとか、それがあたかも確実に存在していて、それを見つけることが人生にとって重要だみたいな風潮が最近、というか以前からありますよね。
もちろんどうしてもそれがやりたいんだ、コレだっ!て思える仕事があるのなら全然いいんです。そのまま突き進めば。
でもみんながみんなそうではありません。ぼくもそうでした。
やりたい仕事を探している時期がありました。それが本当に自分の人生を良くすると思っていたからです。でも実際、やりたい仕事に就くことができても全然楽しくないし人生豊かになった実感なんて無かったです。
やりたいこと=仕事ではない!?
なんでだろう?やりたいことやっているのになんで満たされないんだろうとモヤモヤ。
そこで気づいたのは、やりたいこと=仕事ではないということ。
仕事というのは、簡単に言うと他人の代わりに自分が働くことで人の役に立つという行為です。他人が出来ない自分の得意なことを活かして仕事をして、人の役に立つ。その積み重ねが社会であり文明であり文化にもつながることです。
ここ大事です。
そう、仕事っていうのは基本的に他人にためにする行為ということ。
自分のためじゃないんです。
だからやりたいことをそのまま仕事にすると色々歪みが生じたりするわけです。
例えば本が好きで本屋に就職するとします。
でも実際働いてみると、興味の無い本を扱うこともあるし、本を売らなきゃいけないし、在庫の管理は販促の準備等、今までの好きだった枠を色々超えてくる訳です。
本が好きと言っても、本の何が好きなのかによっても適性が変わってきます。
本を読むのが好きなのか、本を売るのが好きなのか(そんな奴いるのか!?)本を管理するのが好きなのか。
なんとなく好きなだけではその好きを生かし切れない訳です。
ちょっと話が逸れましたが、
だから、やりたいことは自分の家で勝手にやればいいということ。
それを無理に仕事にリンクさせる必要は全くないんですよ。
「できること」を仕事にする
じゃあ、どうやって仕事を探せばいいのかというと、
「やりたいこと」ではなく「できること」を仕事にするということです。
今自分ができることにフォーカスして、それを仕事にする。
それが一番ズレがないし、自身もやりやすいと思うんです。
え?自分にはなにも出来ることが無いって?
そんな人は過去に他人からお願いされたこととか、他人よりうまくできな何かを探して下さい。
その中にきっかけは眠っているはずです。
あと、他人の仕事を見たときに嫉妬したり、苛立ったりしたことはありませんか?
そんなとき、必ず自分の何か大事なものに触れようとしているからそんな反応になるんですよね。
「自分もそうなりたかったのに」とか「くそっ、なんだあれ」とか心で思ったらチャンスです。そこ掘れワンワンです。キッカケはそこに眠ってます。
さいごに
仕事は人生で一番長く関わることだからしっかり考えて決めなさいとかよく言われますよね。あれ、鵜呑みにしたらあきまへんで。
仕事なんて所詮は仕事です。
ほとんどの仕事は高度な調整に終始してます。ほとんど仕事はいらないんじゃないかと思えるくらいに。
人生において仕事とは生活の一部であって全部ではないんです。日本人だけ異様に仕事の比率が高いんですよね。
人は本来的にそんなに仕事をするようにはできていないんですよ。
1日8時間で、1週間40時間の週休二日制てなんですか。完全に働き過ぎです。
縄文時代の頃は1日の労働時間(狩猟採集)が1〜2時間程度だったようです。
現代は便利な暮らしが出来るようなった反面、不自由な時代になりました。
2000年以上未来にぼくらはいるのに、2000年前より不自由になってるっている現実w
どこかボタンを掛け違えているんですよね。
それにみんな気づき始めている。
だから仕事ごときで悶々とする必要はないんです。ドンッと構えておけばいい。
死なないから。
多分、どんな仕事をしても変わらないし、自分のスキル、能力を人のために使うこと。
それが大事なんじゃないかな。魂も喜ぶし。
お後がよろしいようで。
ほなまた。
P.S.何かご相談があれば@takasugiuraまでどうぞ。