まいど@takasugiuraです。
最近、さりげなく話題の炭素循環農法。
元々、ブラジル発祥の農法で無肥料、無農薬の自然栽培なんですが、
その収穫量が現行の肥料を用いた農法と同等、もしくはそれ以上の収量を得ることができるという魔法のような農法みたいなんです。
通常、自然栽培で野菜を栽培すると、慣行農業に比べどうしても収量が落ちてしまうのですが、この炭素循環農法はその逆なんです。
耕さない、持ち込まない、持ち出さないの自然農法も今話題になってますが、これも自然に任せた農法で収量は落ちますし、野菜も野生化して硬くなってくるそうです。
有機栽培、オーガニックという志向が以前からトレンドですが、この炭素循環農法はその最先端をいく農法なんじゃないかと思います。
無肥料、無農薬で収穫量も多いんですから。
これが普及すればオーガニック野菜、食材も安価で食べれる時が来るかもしれません。
といってもブラジルでは昔からある基本的な農法みたいですが…。
で、この炭素循環農法って何なの?ってことなんですが、
まだまだ情報が少なく、分かりずらいんですよね。なんか混乱するっていう感じで…。
なので自分的に把握してる範囲でまとめてました。
炭素循環農法私的まとめ
•土中の微生物の働きを最大化してそこから野菜の成長に必要な栄養素を獲得する。
自然の仕組みを最大化、効率化する。
•必要な栄養は微生物が作り、供給するため、土中栄養分はゼロでいい。それが基本。
•野菜を育てるんじゃなくて、土中の微生物を育てることに専念する。
野菜を育てるのは微生物に任せる。
•炭素資材を既存慣行農法の肥料と同等投入する。
炭素資材は廃菌床、廃材チップ、落葉等。
•好気発酵がベース。既存の畑のほとんどは嫌気発酵=腐敗がベースになっている。
•好気発酵には
第一に空気、そして水、最後に栄養、のバランスが大事。
発酵できる環境を整え、炭素比率の高い状態にする。
•炭素資材を投入するときも、腐敗しなようにバランスを調整しながらやる。
腐敗=腐ると嫌気性分解でガスが発生して障害が発生する。
•炭素資材を投入したら5cmほどかき混ぜる。
土との接触面を増やすことで分解を促進させるため。
•炭素資材が野菜の根に届くまでには、2種類の微生物が必要。
糸状菌などの菌類とバクテリアなどの細菌類。
•糸状菌が炭素資材を分解し、粘っこいものを出し土が団粒化する。
そして、その分解されたものを、バクテリアがさらに無機質に分解し、野菜の栄養になる。
•その作られた養分はすぐに野菜の根に吸収されるので、土中には余分な養分はない。
•大事なのは糸状菌を適正に飼育すること。炭素資材となるエサを切らさないこと。
糸状菌がいなくなると、バクテリアの状態も悪くなり腐敗型の土になる。
さいごに
炭素循環農法は積極的に人間が自然に介入していって、自然を活かして効率化する農法ですね。
自然農法とは全く逆のスタンスです。
糸状菌=キノコ菌を飼うことに専念するのが大事ということですかね。
通気性の確保、適度な水分、そして多量の炭素資材。
家庭から出る生ゴミも炭素資材として使えそうです。
コンポストを再開して、好気発酵させてプランターでちょっと炭素循環農法の実験をしてみたいと思います。
色々と可能性を感じさせる農法でちょっとワクワクします☆
また経過は別途書きたいと思います。
ほなまた。