考えないことで考えるべきことに集中できる方法

最近毎日瞑想にはまっている@takasugiuraです。

瞑想と聞くとなんかとてもスピリチュアルな印象を持っている方も多いと思いますが、

実際やってみると、これが思いの他すっきりするんです。

手や体は毎日洗いますよね。

瞑想は心の洗濯みたいなものです。

パソコンで言うメモリーの解放の要なイメージです。

メモリがパンパンになってくると、動作が重くなったり、フリーズすることがあります。

人の心も同じで、放っておくとどんどん思考のゴミが溜まっていきます。

定期的なメモリのリリース、再起動が必要なんです。

そんなことを思っている時にこんな本に出会いました。

考えない練習
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タイトルに「考えない」とありますが、これは「考えるな」ということでは無く、

雑念とか、欲に駆られた思いを排除して、本来思考するべきことに集中しましょうという意味です。

では、気になった所をピックアップしたいと思います。

「今」に焦点を当て、集中する

その瞬間に考えるべきことに集中する。

雑念があるとどうしても無駄な思考が生まれ、メモリーがそっちに取られてしまいます。

ということはエネルギーもその無駄なものに消費してしまいます。

この雑念を沈め、この瞬間に集中するためにはどうすればいいのか?

著者は2つの方法を提案しています。

「念のセンサーで常に心の防犯をチェック」

「感覚に能動的になる」

「念のセンサーで常に心の防犯をチェック」

人は考える藁と言われます。どんな時も何かしらの思いが頭をよぎっています。

考えないようにしようとすればするほど、「考えないように」と考えてしまっています。

そんなことを思っている間にもどんどん雑多な思いが巡ってくると思います。

それを解消するには「念」を強化することが大事だと言います。

「念」というのは意識のセンサーで、今自身が感じてること、思っていることを客観的に認識するということです。

思考、思いを客観視することで、意識をコントロールすることができる。普段から今自分は何を考えているのか?感じているのか?ということに自覚的になることが第一歩になります。

これは瞑想をしている時顕著に分かります。あっ、今マック食べたいと思ったとか、iPad mini欲しいなとか、色々ニュース速報の様に思いが飛び交っているのが。

惰性でいかないで、しっかり認識することが大事なんですね。

感覚に能動的になる

目、耳、鼻、舌、体の外部からの刺激をただ、「感じている」と受動的になるのでは無く、能動的に「感じる」ということです。

受け身では無く。自分からそこにフォーカスして感じていく。そうすることで、意識をそこにぐーっと集中することができます。

単焦点レンズで絞り開放で被写体以外はボケてる感じとでも言いましょうか。

面では無く、点で認識する。その1点に集中する。

そうすることでノイズの惑わされずに、今、この瞬間をはっきりと認識することができるんですね。

自身のセンサーを研ぎ澄ますことで、つまらないものが興味の対象に変わってくると言います。

目の前の小さな変化に気づける心を持ち続けたいです。

コミュニケーションは相手の感情を観察すること

コミュニケーションにおけるあらゆるすれ違いは、相手が自分を犠牲にして快楽を得ているのではないかという妄想に基づいています。

相手の「音」に集中することで、相手が本当に思っていることを感じることができると言います。

つまらないことであっても丁寧にその音に集中することで、興味、関心が高まると言います。

つまらないと感じるのは自分が関心を持てていないからなんですね。

「音」に集中することがポイントということですね。

匿名掲示板は「怒り」を増幅させる

匿名だから「これは自分じゃない」と思いつつ出している「憎悪」こそが普段出せない本当の自分の姿。

「怒り」や「憎悪」を書き込むことで、一時的に楽になったような快感が生まれます。でもそれと同時に自分の「怒り」の心も刺激され、結局は思考のノイズを増幅させるだけになってしまうというのです。

そのノイズは連鎖的に増幅するので、負のスパイラルに陥ってしまい、結局は自身が苦しくなってしまうんですね。

あまりのめり込まず、適度な距離をおいて付き合うのが吉ですね。

書くことで己の感情を見つめてみる

日記はやっぱり心の整理にいいみたいです。

行動の記録だけでなく、感情も合わせて記録していくことで、振り返った時に自身の感情の移ろいが分かるのでおすすめだそうです。

私も日記は習慣化していて、1週間に一度は見直しています。

計画を立てる

最初に計画を立てることで、余計な迷いや、邪魔を入れないようにすることができる。

だから、考えないために始めに計画を立てるんだ、と言います。

そしてその立てた計画に従って行動する。

その計画を貫徹しないと嫌な思いをするということを自覚する。

計画の邪魔になるようなものには接しないという姿勢を持つ。

確かに、自分で立てた計画を実行できなかった時はストレスを感じます。

事前にそれを認識しておおくということが計画を進めるためには大事なんですね。

基本はやっぱりシングルタスクで行動するということです。

パソコンでもあれや、これやと開いてしまうと気になって、集中できません。

そして時間を区切るということ。

ケツを決めるというのは大事です。著者は30分単位がバランスが良いと言っています。

どんな仕事でもケツがないとダラダラしてしまいますもんね。

さいごに

要は余分なものは取り込まず、排除して、本来やるべきことに神経を集中させてやりましょう、ということですね。

意識しないと過剰な情報、ノイズにすぐ飲まれてしまいます。無意識的に。

そんな時代だからこそ、考えない練習が必要なのかもしれません。

情報過多の今を生きる処方箋です。

ほなまた!


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