行商とアートに未来を感じた日。自分で仕事を創るのはカッコいい!行商マーケティングを考える。

どうも、@takasugiuraす。

以前、「ナリワイ」という本を読んでから、自分にできる「ナリワイ」って何だろうと考える日々が続いています。

Noodle peddler
By Paul Henman

そんな中、街中でパンの行商をされている方に出会い、話をすることができました。出会った瞬間、「おぉ、これがナリワイや!」となんか無性にワクワクしてました。その時の話を紹介したいと思います。
 

1人でやってる

その方は駅前で一人でパンを販売していました。自転車の荷台にカゴを取り付けた売り場??です。

聞くと、周辺の主要駅をメインに行商をしているとのこと。
パンは自宅を改装して作業場を作り、そこで毎日生産しているようです。

毎日色々な種類のパンを作り行商していて、常連さんには自宅までお届けするサービスもやってるとのこと。

私が出会った時はベーグルを100円から販売されていました。
いいツヤ感のベーグルが100個ほど、カゴに入っていました。

生産から販売まですべて一人でされているので、作るのに時間がかかり、なかなか販売する時間が取れないのが最近の悩みの種みたいです。

パンは思っている以上に手間が掛かるものみたいで、発酵に時間が掛かったり仕込みに手間が掛かったりと、何かと時間が掛かるんですね。

ちなみに買ったパンはこんな感じです。

 

くるみとレーズンが入ったベーグルです。

もちもちした食感がクセになる美味しさでした。また買いにいきたくなります。
 

全て独学!行商だけで生活をしている

なんだかんだ流れて今の行商をされているとおっしゃられていました。元々、パン職人を目指していた訳でもなく、どこかで勉強した訳でもないそうです。じゃあ、なんでパンを売っているのだろう?と少し疑問があったのですが、まぁ人それぞれやしなぁと割り切ることにしました。

多分、本当はパン大好きなんですよ。正直に言うのが恥ずかしくて、ごまかしたのかなと勝手に思ってます。だって、パンなんて本当に好きじゃないと毎日作るなんてできないですもんね。

ゼロから独学でやってのける行動力もすごいです。普通の人ならパンを作るスキルが無いのにパンの行商するなんて考えもしないですよね。やっぱり好きじゃないとできません。

そして、今はこのパンの行商だけで生活しているそうです。ヤバい!かっこ良すぎます。

収益を単純計算してみると、

カゴに100個ほどパンが入っており、平均単価130円ほどな感じだったので、
単純にそれが9割売れると仮定すると。

90個×130円=11,700円 の売り上げ。

25日間販売したとして、

11,700円×25日=292,500円 が月の売り上げ。

固定費はどとんど掛かっていないとのことなので、材料等の原価率を30%と仮定すると、

292,500円×(100%ー30%)=204,750円  

となり、月に20万円ほどの利益が出る計算になります。仮定ですけど。

しかも、20坪の畑で野菜も作っており、日々の食料はそこから調達しているとのこと。まさに自給自足的生活です。売れ残ったパンと野菜で日々過ごしているとのことなので食費もほとんど掛からないと言っていたのが印象的です。

そんな生活で月20万もあれば十分暮らしていけますね。まさに「ナリワイ」です。
 

行商マーケティングのメリット、デメリット

行商は家賃等の固定費が掛からないのでローコストで運営できるのが魅力の一つですが、逆にお客さんから見るとどこで売っているか分からないから、買いにいけないという現象が結構発生するそうです。

そこのパンを気に入ってファンになっても、どこで売っているか分からないからリピートしたくてもできないんですね。リピーターの獲得が店舗タイプより難しいと言っていました。

確かに、お店が無いというのは、買いにいけないということですもんね。じゃあ自宅で販売したらどうか?と思ったのですが、立地等もありそれは難しいようです。

そう、行商では立地は自由に変えられます。それがデメリットであり、メリットでもあると思います。

リピート層の集客では難しい面もありますが、売れなければ売れる所に移動できる、人がいなければ、人のいるところに移動できる。そして行商自体が宣伝媒体になる、という強力なメリットがあります。

知ってもらうことがマーケティングの入り口ですもんね。行商ではこの入り口部分をあっさりクリアしてしいます。広告費ゼロ円で。

先ほどデメリットであったリピーター問題はツイッター等のsnsを駆使すれば、かなり解消されるのかなと感じました。

「○○で販売中なう」とつぶやけばどこで売ってるかすぐに分かりますし、「本日のパンは○○です。」とつぶやくだけで、お客さんも買いやすくなります。

行商とsnsは最強のコンビネーションになりそうです。

駅前で見込み顧客を集め、それをツイッターでリピート顧客にする。無料の自動集客装置です。ヤバいです。

なんか、書いているうちに自分も行商がやってみたくなります(;´∀`)
  

フリマや公園のアートと行商は同じ!?

その行商の方と話をしていて、あれ、これは公園とかで自身のアートとかを販売しているのと同じ方法論なのかなと思いました。

大きい公園等、人の集まるところで自分の作品を公開し、見込み顧客を集める。そして定期的に行うことでファンを増やし、リピーターを作る。

これもほぼゼロ円集客です。出店料とか取られるとこもありそうですが…。
 

さいごに

やっぱり、まず人が集まるところで自分自身を公開して知ってもらう、ということが大事なんだと感じました。

そして、仕事を創るっていうのは思ってる以上にハードルは低いということ。何か自分の中で難しく考えすぎていた部分がありました。もっと自由にフランクに考えていけばいいんだと、気づかせてくれました。

「ナリワイ」を創るって、素敵なことです。

私も「自分の仕事」創っていきたいと思います。

ではまた。
 

ナリワイをつくる:人生を盗まれない働き方
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